2009年12月27日

アバター(3D字幕)

 地球から5光年はなれた衛星パンドラには、高価な資源が眠っている。しかし、その鉱脈の上には先住民ナヴィが住んでいた。資源開発会社はナヴィに対して、平和裏に交渉をしようとするが埒があかない。業を煮やした軍事部門、そしてパンドラの土着植物や先住民を軽視するプロジェクトリーダーの元、パンドラへの侵略が始まる。アバタードライバーのジェイクは、あるきっかけでナヴィの部族の一員として教育を受けることを許され、着実に課題をこなし、一員としての信頼を得た。その矢先の侵略。ジェイクはそれを止めようとするが、軍は研究所を急襲し、アバターのリンクを切ってジェイク等を監禁してしまう。果たして彼らの運命は…

 監督であるジェームズ・キャメロンさんは宮崎駿さんのアニメが好きで、少なからず影響を受けていると言う話をしているようですが、この映画を要約すると、私にはイギリスを追われた清教徒が、アメリカでいわゆるインディアンを駆逐した話、ベトナム戦争での無差別爆撃、奴隷交易などの話に宮崎アニメの「風の谷のナウシカ」を組み合わせたような話だなと思えました。キャメロンさんは「もののけ姫」に敬意を評した部分があると言ったようですが、私にはそれよりナウシカでした。

 映画そのものは、単純娯楽作品としてみればとてもよく出来ています。上映時間が2時間45分と長いにもかかわらず、あっという間に過ぎますね。兎に角絵がきれいで、ストーリーのテンポも良いので中だるみする暇もなく最期まで一気に行っちゃいます。

 でも、ストーリーとしてはかなり消化不良もあるように思えます。SFの世界では古典とも言える話ですが、植物の根が脳細胞のように広がる星…この辺りがひとつのテーマのように進行していたのに、結局はナウシカの金色の草原みたいな話になって中途半端に終わってしまったが残念。ただでさえ長い映画ですから、その辺りのエピソードは端折るしかなかったと言う感もありますが、だったら、この辺りの話はもっとトーンダウンさせるとか、逆にもう少し掘り下げて欲しかったなと言う気がします。

 ストーリー自体はありきたりです。バカ殿と悪代官、正義感あふれる家臣がいて、家臣は悪代官やバカ殿の暴走に抑圧されていますが、そこに外部からヒーローが登場。最初は悪が暴虐の限りを尽くすけど、「正義よ立ち上がれ」と叫ぶと奇跡が起こって、必ず正義は勝つでチャンチャン。見ていて安心できる鉄板ストーリーですね。でも、この映画はそれでいいのでしょう。先に話した消化不良も含め、この映画は深く考えるような映画じゃないと割りきってしまえば、このままで十分楽しめます。逆に「自然破壊はこんなにも悲惨だぞ」と言う話を訴えたいとしたら、まぁ視覚的には成功していると思いますが、「自然破壊」より「アメリカ人の傲慢」が前面に押し出されてしまうでしょうね。

 兎に角、「3時間くらい余っちゃったけど、どうやって暇つぶししようか」と言う方には最適の映画です。でも、ストーリーが単純すぎて、その面では退屈な映画です。と言うことで、星4つとしました。

公式サイト:http://movies.foxjapan.com/avatar/
posted by lunatic at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆☆☆☆★(おもろい) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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