このシリーズはかなり人気を博したと聞いていますが本当でしょうか。私の目には、他の日本映画と一緒で、脚本が悪いから面白くない、または面白い脚本を書いていたとしても、金がないから実現できないというジレンマなのかもしれませんが、兎に角話の展開に無理がありすぎて中に入っていけないんです。キャラ設定も、この性格が必要かはほとんど練られていなくて、単にちょっとここでお茶らけた人がほしいとかそんな程度で配役が決まっているような気がします。
果たして爆弾を積んでいるかもしれない列車を、一般市民が避難もしていない大都会で狙撃する許可が出るものなのか、銃を構えた集団が街中を闊歩するものなのか、私には不自然にしか映りませんでした。更にいえば、コンピュータへの仕掛けはまだ良いとしても、犯人が爆弾を仕掛けられる理由がどうやっても見えてきませんし、結末も謎を謎のままにして終わらせたというより、収拾がつかなくなってごまかしたという感じしかしませんでした。
という事で、お遊戯としてなら「まぁまぁ面白かった」といえますが、きちんとした映画として評価するには力不足かなと思われます。が、他の本当に見る価値もない邦画に比べれば、ミミズの髪の毛一本くらいはましな気がしますので星2つということにしておきます。
どうか、もう少しまともな映画を作る努力をしてほしいものです。それだけの力はあると思うんですがねぇ…