ストーリーなどは公式サイトを参照ください。
簡単に言えば、頭は良いんだけど接し方が下手だったりおどおどしていたりして「冴えない男」が、スパイダーマンとして活躍することにも時間をとられて更に私生活の時間が削られて、約束さえも守れない男になってしまいます。前作の最後にあこがれのMJから愛を告白されたにもかかわらずスパイダーマンとして生きるためそれを拒絶した主人公は、今回MJとの愛に葛藤しつつ、マッドサイエンティスト「ドック・オク」と戦うのです。
極論を言うと、私生活がだらしないヤツは何をやらせても中途半端なんです。マンガの世界では私生活がどんなだろうと、なにかを境に素晴らしい人に変わっていったりするのですが、実際にはそんな事はないでしょう。この映画は主人公の私生活である「冴えない男」としての葛藤が多くて、人間ドラマとしては見せてくれるのですが、元々が「冴えず」「つまらない」男ですから間延びしてイライラしてしまうんですよ。そして今回の敵も、前回同様普通の人が悪になる所をきちんと書いていますが、なんというかスパイダーマンとの絡みも少なく、ボスキャラであるはずなのに緊張感がないんですね。そんな訳で、映画全体が間延びしてしまってちょっと退屈な感じがしました。
でも、最近見た邦画とは比べ物にならないくらい設定はしっかりしています。
アクション物、ヒーロー物として期待したら肩すかしを食うかもしれませんが、ジャンルはなんだか分からないけど楽しい映画を見ると言うことでは十分成功している映画なのではないでしょうか。そんな訳で今回は星4つとしてみたいと思います。
恒例の(?)一眠り後の感想です。(一眠りしただけで感想がこれだけ変わるなら、眠った後で書いた方がよいのかもしれませんが、自分の気持ちの変遷を記録してみたいというのもあります。どうかおつきあいください)
昨日書いた感想では「間延びして退屈だった」と言う印象が一番に来ていました。
では、つまらない映画だったのか? 邦画の出来と比べる程度の映画でしかなかったのか? そう問われたら絶対にそんな事はないです。ただ、「次から次へハラハラドキドキ」というテンポがないだけで、また、ヒーロー物の「勧善懲悪」と言う大前提がないだけで、実はとても良い映画なんです。
昨日の感想にも書きましたが、普段は何をやってもうまくいかない(多分、自分に自信が無くておどおどしているのだと思われます)主人公が、おじさんとの話等を通して前作でスパイダーマンとして生きることを決意して2年(前作から2年後と言う設定)、一生懸命やってきた結果、町の犯罪は減ったけど一部の人からはバッシングされ、プライベートな時間は削られ、大学の生徒としての評価も、生活で関わりのある人の評価も低く、スパイダーマンを続けることに疑問を感じる。そしてMJとの恋愛にライバル出現…見ているこちらが「あーもーっ!この主人公のドジっぷりにはイライラさせるなー」と思ったことで昨日は「イライラして退屈」と書いたのですが、一眠りして見つめ直したら、実はこれは映画に引き込まれて主人公の気持ちをトレースしていたって事なんですね。つまり脚本家の勝ち、私の負け(勝ち負けの問題じゃないですが)って事です。そう、映画の術中にはまっていたんです。
その後も私には「イライラするなぁ」という幕に包まれてしまっていたので、主人公の葛藤をその幕を通してみていた訳ですけれど、幕がなくなったであろう今になってみれば、その後の主人公の活躍も「自己を犠牲にしてもヒーローを続ける価値はあるのか」という葛藤であったように思われます。
スーパーヒーローじゃない欠点だらけの弱い人間(つまり普通の人)のMJ(愛する隣人=決して美人ではないけど自分のお姫様)への気持ちや、鼻にも引っかけなかった隣人が好きだと気付いたのに拒絶されたけど、でも自分に好意があることが分かっている。なのにどうして好きと言ってくれないのかと言うMJの気持ちがとても自然に、とても人間っぽく描かれていて、この部分では名作の部類に入れても良いんじゃないのかなって位に良い出来だったと思います。
残念なのは「ドック・オク」のキャラが弱い事ですかね。それとの戦いの場面(CG)やその戦いの現場に居合わせた市民の優しさなどもとても良く描けていただけに、「ドック・オク」に物足りなさを感じたのが残念でした。
また、主人公がバイトをする新聞社の社長が「売れるから」という理由だけでスパイダーマンを悪者扱いするみたいな設定に、そう言う物なのかなぁ?と言う疑問が湧いていました。でも、世の中はそんな物かもしれませんね。人が良いと言うものにケチをつければ、同意されるでも、否定されるでも注目はされますからね。
評価はかなり変わりましたが、取り敢えず今回は星は4つのままとさせていただきます。
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「スパイダーマンでなんて」と偏見を持ってしまうのは本当「危険」ですね。素直な目で良いものは良い。悪いものは悪いと言える目を持っていたいものですね。そう言う意味で泣けたのはとても素晴らしい事だと思いますよ。