2005年05月28日

白いカラス(DVD)


レンタルビデオ屋のDVDの釣り書きを読んで借りてみる事にしました。
「アメリカ版」「日本版」と言うのがあったので、どうせ見るなら本国仕様の方でと思い『アメリカ版」を借りたのですが、何がどう違うものなんでしょうね。

映画は「やり手のユダヤ人大学教授が欠席して姿を見せない生徒の事を「spook(幽霊)」と言ったら、実はその生徒は黒人で「spook」はスラングで「黒人の蔑称」だった事から、「生徒は泣いて差別を訴えている」と弾劾され辞職に追い込まれます。そして、もう一人、養父に乱暴され飛び出し、結婚しては火事で子供を失い、ベトナム帰りの夫は庭内暴力の嵐…そんな二人が出会って、体を寄せ合う」と言う感じの映画でしょうか。

ベトナム戦争の後遺症、家庭内暴力、人種差別とアメリカの抱える問題をてんこ盛りにした映画のようです。でも、はっきり言ってベトナム問題も、人種問題もあまり縁がなくて、更に予備知識なく見た私には「退屈」と言う感想がぴったりだったかもしれません。状況が判って見るなら、考えさせられる事も多かったのかもしれませんがねぇ。
「人種差別」
日本でも朝鮮人への(無意識な)差別はありますが、アメリカ程あからさまになっているかなぁ…いや、実際には凄くあるんですよ。私も日本で生まれ育った韓国籍の友人の車に乗っていたら、酒気帯びの一斉検問に当たったことがあります。それまで「すいませ〜ん。お手数をおかけしますが免許証を拝見できますか?」なんて言っていた警察官が、友人が韓国籍と知ると「なんだ。お前韓国人か。酒飲んでないか」と横柄な態度をとりはじめました。ええ、東京は豊島区の護国寺付近であった実話です。私も「バカ●ョン」と言う言葉を何気なく使う事があります。が、「●ョン」は朝鮮をさす言葉なんですよね。そうとは知らずに使っているとしても、当事者が嫌な顔をするのは当たり前の話ですし、それを差別と受け取るのも当たり前。日本の大きな流れとして(個人の問題ではなく)、欧米は自分たちより上、日本を除くアジア諸外国は自分たちより下と無意識に考えてしまうんじゃないかなぁ。本当は日本にも根強い人種差別はあるのです(関西の同和問題なんかも近い話ですよねぇ)。でも、多くの日本人は「自分たちは人種差別には無縁だ」と考えるのではないでしょうかねぇ。
アメリカでは、もともとが黒人を奴隷として輸入していただけに、今でも根強い差別意識がありますね。「南部に行けば」なんて話をする人もいますけれど、北部だって結構な差別はあるみたいです。

「ベトナム帰り」
第二次世界大戦が終結した後、朝鮮動乱やベトナム戦争が勃発し、ソ連とアメリカは他国を使っての代理戦争を激化させていくのですが、数年で収まった朝鮮動乱と比べ、ベトナムは長い戦争となり、アメリカではベトナムで戦う事の意義が不明確になって国内でも戦地でも「なぜ戦うのか」と言う疑問が「戦争反対」運動に変わっていきました。また、戦地では対ゲリラ戦で相手が兵隊の格好をしていないという神経を使う戦いだったため、精神に障害を抱える兵隊が続出しました。その兵隊が帰還しても、人とまともに付き合えないなどさまざまな障害を抱える事になった訳で、「人を見たらゲリラに見える」…これじゃあまともな社会生活はできないですよねぇ…

「家庭内暴力」
やっと日本人にも理解できる話題です。
こんな話題がてんこ盛りになっているのですが、3つのテーマの内2つは日本人(少なくとも私)には理解しがたいテーマの上、最後の「家庭内暴力」も「〜があった」と言われているだけという程度なので、こちらも「ふ〜ん」としか答えようがないのです。
そして、映画の冒頭にこの映画の結末を流してから回顧シーンとして映画が始まるのですが、その結末、これは何を言いたいんだろう。未だ答えがわかりません。

「重いテーマを静かに語る」そんな映画のように思えましたが如何でしょう。少なくともこの映画はもう少しだけ予備知識を持って見るべきだったかと思いました。そんな訳で予備知識を持たずに見た私には、限りなく星1つに近い、星2つでした。
あ、でも、大学教授が大学を追われたとき、これを小説にしないかと小説家のところへ行くのです。そしてそこから二人に友情が芽生え、小説家はこの二人の行方を見守るのですが、こういう人って好きだなぁ。そう思うから、この役がとてもうまく演じられていると思えて、それが印象に残りました。そう、暗い話なんだけど、二人だけの話ではなく、そういう脇の支えてくれる人が光る映画ではあると感じました。一応報告。


トラックバックさせていただいた所。(敬称略(?) 順不同 不具合があればご一報を)
31歳独身男Kazuakiの映画日記
ひのひかり
ナニミル?〜DVD日記〜
Pocket Warmer
負け犬ぐらし
Anemoscope
Favorite Things
坂部千尋のsparrow diary
おちゃのま*しねま


Amazonで関連商品を見る | DVD |  | 音楽 |


posted by lunatic at 22:30| Comment(2) | TrackBack(1) | ☆☆★★★(びみょー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅ればせながら、トラックバックありがとうございました。よく仕組みがわかっておらず、大変失礼を致しておりました。こんなBlogですが、今後ともどうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
Posted by sassy at 2005年07月05日 21:42
とても良い文章でしたので、TBさせていただきました。私も「みんなが使っているから」見たいな感じでブログを使っているんですよ。
コメントをいただけただけでも嬉しく思います。どうかお気になさらず、今後ともよろしくお願い致します。
Posted by lunatic at 2005年07月07日 12:00
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/4027714

この記事へのトラックバック

白いカラス
Excerpt:  全米公開版のほうを借りてみました。こういう映画は時に眠気との戦いになるのですがこれは意外と眠くなりませんでした{/kaeru_en1/}豪華スタッフでございました。主要キャストやら監督やらみんな「ア..
Weblog: 坂部千尋のsparrow diary
Tracked: 2005-05-31 09:40
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。