
友人がDVDを持ってきてくれたので観せてもらいました。
有名な映画なので今更解説をすることもないでしょう。というか、全体は壮大すぎて説明しきれないし、この映画に限れば「アナキンがダース・ベイダーになるまで」で説明は終わってしまいます。詳しくは
公式ページか、トラックバックさせていただく他のブログでうまく説明してくれるでしょうからそちらを参照してください。また、今回はネタばれの話がありますので、ネタばれを好まない人はご覧にならないよう注意願います。
私が初めてスターウォーズを見たのは、今はエピソードIVとなっている映画の8mmフィルム版でした。15分位のフィルムでレイア姫がさらわれたと話が始まったと思ったら、息もつく暇のないうちにデススターへの攻撃が始まって一気に物語り自体が終わってしまうストーリーで大笑いしたものでした。「こんな映画ありえねー」ってね。その経験がトラウマになった訳ではありませんが、世間が「スターウォーズ」に熱狂する中、私はとても冷めて「こんなアメリカのご都合主義的でSFの風上にもおけない三流スペースオペラのどこが面白いのか」なんて思っている訳で、自慢じゃないけど映画館では一本も見たことがありませんし、自分でレンタルしたこともありません。熱狂的なファンである友人(複数)が「これを観ないなんて人間として恥ずかしい」と持ってきて、無理やり観せていくのです。まぁこれが「ゴジラ FINAL WARS」のような超ウルトラスーパー駄作デラックスだったら私もDVDを折ってでも観ることに抵抗するでしょうけれど、ストーリー自体はくだらないにしても惰性で見るには楽しい映画なので、観終わった後「あぁ、時間を無駄にした」と憎まれ口を叩きながらも見せてくれる友人には感謝してくれている次第です。
さて、この映画ですが、先にも書きましたようにネタばれも何もあったものじゃなく、一番最初に上映されたエピソードIVに続く部分として、エピソードIVで活躍したダース・ベイダーがどうやってできたのかを描かれるのですが、もうご都合主義極まりないおバカさ加減です。
シスとメイス・ウィンドが戦い、裁判にかけず殺そうとするシーンがあります、それをみていたアナキンが、多分これでジェダイに対し決定的な不信感を持つという場面だと思いますが、ここは「全てが規則どおりにいくとは限らない」と言う大人のルールを精神的に未熟なアナキンには理解できなかったと言う意味で、うまくアナキンの未熟性を描いていると私は思っていたのですが、オビ・ワンがアナキンに対して「弟のように思っていた」というに至って、「アホちゃうか」と思ってしまいました。師弟関係に愛情を持ち込むなんて…いや、監督がこれを人間の弱さとして描きたかったのかもしれませんが、師弟関係に愛情を持ち込んでは正しい指導ができないと言うことは、部下をもったことのある人なら良く分かることでしょうし、ジェダイのマスター自身が「迷いの心がダークサイドに落ちる原因となる(意訳)」とたしなめるシーンがあるので、愛情と言う感情を引きずる迷いの気持ちをマスターが持つこと自体矛盾しちゃっています。
アナキンはオビ・ワンの毒牙に掛かって、成長できずダークサイドに落ちてしまったと言えるのではないでしょうか。また、なぜオビ・ワンのような未熟者がマスターで居ることを許していたのか…アナキンの未熟性、オビ・ワンの甘さを看過し排除できないジェダイという組織とは、結局は、未熟で支離滅裂な組織だった訳で、帝国ができて人々が弾圧される原因になったのはジェダイのあり方に問題があったんですよ。これじゃ本当どっちが悪い存在なのか分からないですよね。でも、映画ではジェダイが正義の味方として描かれているのは納得できないですね。また、いくらアナキンの精神年齢が幼いとしても、アナキンが心変わりする様も余りにも突然で、また、なぜ相手の言うことを信じる気持ちになったのか動機は描かれていたけれど、その言葉を信じる言質はなんなのかが全く説得力がありません。そして、どうして心変わりしてすぐそんなに簡単に服従してしまえるのか…全てが中途半端で説得力に欠けるものだと思えました。何を以って相手の言うことを信じる気になったのか未だに分かりません。ただ精神的に未熟だから? それでは余りにもお粗末です。
ストーリーはご都合主義で腹が立つのですけれど、映像はめちゃくちゃすごいです。この映画はアナキンのくだらない葛藤みたいな部分はカットして、それ以外の部分を編集して音声も消して違うBGMを入れたら楽しい環境映画になるんじゃないですかね…と酷評はしますが、兎に角そのすごい映像だけで星は3つですよ。ストーリーは私的にはくだらないと思いますが、良くも悪くも「スターウォーズ」的って感じですね…観てそれなりに楽しめる映画だと思いますよ。
ちなみに来年早々、エピソードI〜VIまで全部を順番に観てみるつもりです。それで評価は変わるんでしょうか…
ところで…
ダース・ベイダーって頭痒くならないんですかね。
DVDに描かれているダース・ベイダーが、目の前の女性のスカートが突風でめくれてにやけている顔に見える
…そんな事を思ってしまう私は真のスターウォーズファンにはなれそうもないですね。
公式ページ:
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トラックバックさせていただいた(はずの)ブログ(敬称略)
posted by lunatic at 13:30|
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☆☆☆★★(ええんちゃう?)
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